<座談会>紺野登×玉井克彦×神河恭介 進行:橘昌邦
橘
変化への対応という視点では、日本マイクロソフトも興味深いですね。
紺野
そうですね。日本マイクロソフトの新・品川本社は、最上階が企業顧客向けになっています。これは、クラウド・サービスの登場により、その主要な顧客である企業との関係を強める必要が出てきたことを反映しています。
まさしく、ビジネスモデルの変化がオフィスを変えた例ですね。
玉井
ビジネスモデルの変化に対応できるフレキシビリティは、これからのオフィスの重要な価値の一つと言えるということですね。
本日お越しいただいている中野セントラルパークも、そのような新しい価値を有したオフィスづくりを目指し開発を進めてきましたが、紺野先生にはどのように映りましたか?
紺野
フロア面積が非常に大きいということは、これまでの枠に囚われない発想でオフィス空間を考えることが可能になるという点で、非常に価値があると思います。
3.11以降加速したように思いますが、いろんな意味で「新しい働き方」へのニーズが出てきています。特に内外の交流やコラボレーションの重要度が増しています。
そのようなニーズへの対応は従来のオフィスレイアウトでは限界があり、中野セントラルパークのようなフレキシビリティの高いオフィスが求められるようになっていくと思われます。
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2012年に開業する中野セントラルパーク
中野セントラルパーク・南棟基準階レイアウト例