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快適なオフィス空間は、単なる働く場所を超えた価値を持っています。社員が働きやすい環境は、彼らの満足度を大幅に向上させるだけでなく、高い生産性を引き出すものです。
この記事では、社員満足度とオフィス設備の関連性から、実際に満足度向上のイメージが持てる設備導入事例などをご紹介します

オフィス空間と社員満足度の深い関係

オフィス空間は、単に仕事を行う場所を超えて、社員の感じる価値や心の安定に密接に関わっています。
働きやすいと思える環境は、社員同士の結束を深め、自らの業績を最大化する意欲を引き出します。
また、その空間は、社外の人々へのメッセージや企業の姿勢を物語る大切な要素ともなるのです。ここではその背後にある関連性やその影響について解説します。

オフィス空間と会社への帰属意識

快適なオフィス空間は、社員の帰属意識を形成し強化する役割を果たします。帰属意識は、自分が企業の一員として存在する実感のこと。この感覚が強まることで、定着率の向上や生産性の高まりが期待できます。
テレワークの増加に伴い、物理的な距離が拡がる中、帰属意識の重要性が注目されています。限られた出社の機会でも、社員が会社とのつながりや仲間意識を感じられるような環境を提供することが必要です。

月刊総務の調査によると、回答があった総務担当者の58%が、これからのオフィスの役割として「社風・文化を醸成する場」と捉えていることがわかっています。他にも「社内コミュニケーションの場」が約90%、「チームで作業をする場」が約78%など、仲間意識を感じられる項目で高い数値を獲得しています。

出典:「オフィスの方がテレワークより生産性高く働ける」が上昇。2割の企業が「オフィス予算を増やす」 | 月刊総務オンライン https://www.g-soumu.com/articles/202303officequestionnaire

オフィス空間と社員の生産性

オフィス空間は社員の生産性に影響します。
快適で機能的な環境は作業効率やクリエイティブ思考を促進します。
適切な照明、快適な椅子、広いデスクは疲労を軽減し、静かで集中できるスペースは深い思考やタスクの進行をサポートするでしょう。またゆったりとしたソファやグリーンなどを設置した、開放感がありリラックスできるスペースは、社員のコミュニケーションを刺激しアイディアの交換やチームの連携を強化します。
適切にデザインされたオフィスは、社員の能力を最大限に引き出す鍵です。

オフィス空間と企業ブランディング

オフィスのデザインは企業ならではのアイデンティティを具現化し、ブランドや価値観を示す重要なツール。来客時、オフィスは会社の文化や哲学を反映します。たとえばエコフレンドリーな設備は、ブランドイメージの強化につながるでしょう。
また企業イメージを反映したエントランスは、社員が出社するたびに帰属意識を感じられますし、さらに外部からの評価も受けやすくなります。

社員満足度向上のためのオフィス設備

自社にとって適切なオフィス設備は、社員の気分を高め、創造性を刺激し、毎日の業務を支える基盤となるものです。一方で、不適切な設備や環境は、生産性の低下や満足度の減少を招きかねません。
社員が最高のパフォーマンスを発揮できる環境を提供することは、企業の成功にとって不可欠です。ここでは、オフィス内の具体的な各設備やスペースを挙げて解説します。

執務スペース

執務スペースは社員の主要な活動場所で、快適な環境は集中とクリエイティブな思考を促進します。執務スペースのデザインや設備は、社員の心身の健康と生産性を最大化するための重要な要素です。
ブイキューブの調査を見てみると、生産性の高いオフィスには集中して業務に取り組める執務スペースが最も重要ということがわかります。

出典:コロナ下で働き方に変化、ハイブリッドワーク時代のオフィスに期待するのは 「生産性向上」、「従業員のエンゲージメント向上」が上位に | オンラインイベント・ウェビナー・Web会議ブイキューブ https://jp.vcube.com/news/release/20230227-1530.html

執務スペースにおいては、とくに「集中のしやすさ」に配慮した設計が欠かせません。
例えば適切な姿勢をサポートするアジャスタブルなデスクやチェアを用意したり、周囲の騒音を軽減するためのボックススペースを設置したりなど、ノイズを極力無くせるような設備を整えられるとよいでしょう。社員それぞれが「使いやすい」と感じられる備品を自由に揃えられる制度を整えてあげると、満足度が向上するでしょう。

ミーティングスペース

ミーティングスペースは、アイディアの共有や情報の伝達を行う重要な場所です。社員だけでなく来客を招き入れることもあるため、企業ブランディングの側面からもスペースを整えていく必要があります。
例えば壁面に自社商品をディスプレイしたり、空間全体に企業カラーや企業モチーフを散りばめたりするなどが有効です。とくに壁面ディスプレイは、リモートミーティング時に背景として活用できるためおすすめです。

社員食堂

社員食堂は、ただの食事の場所以上の重要な役割を担います。健康的なメニューや新鮮な食材の提供は、社員の体調維持や健康経営の推進に直結する要素です。
さらに、食堂がカジュアルなコミュニケーションの場として機能することで、ウェルビーイング(心身の健康や幸福感)の向上にも寄与します。社員食堂の充実は、社員の心身両面の健康をサポートする大切な要素となるでしょう。

リフレッシュスペース(コミュニティスペース)

リフレッシュスペースは社員の気分転換やリラックス、さらには新たなコミュニケーションをも生む、オフィスに必要不可欠な場所です。
たとえばソファやコーヒーマシンを置くことはもちろん、照明にこだわったり、アート作品やグリーンを設置したり、アロマを焚くなどの工夫もよいでしょう。リフレッシュスペースはリフレッシュを目的とした空間なので、できるだけリラックスや心地よさを促せる機能を揃えておくことが重要です。

また近年コミュニケーションの観点からBarスペースにも注目が集まっています。アルコールはカジュアルな雰囲気が生まれやすいため、コミュニケーションが盛り上がりやすい点が魅力的。利用時間や飲酒OKなエリアなど、適切なルールを設ける必要はありますが、コミュニケーション活性化にぜひ検討したいスペースです。

ワークアウトスペース

ワークアウトスペースは、社員の心身の健康を維持・向上させるためのキーエリアです。健康経営を達成したい企業であればぜひ導入したいスペース。健康維持だけでなく運動にはストレスの軽減や体の緊張を和らげる効果も期待できるため、集中力の向上も期待できます。
ヨガマットやバランスボール、マッサージポールなどのフィットネス用品を揃えておくのはもちろん、シャワースペースや更衣室まで設置してあるとより社員の満足度は上がるでしょう。

一方、運動には怪我のリスクもつきものなので、これを会社としてどう対応するかは決めておく必要があります。また備品の使い方などのルールも準備しておかなければなりません。

社員満足度を上げるオフィス設備事例集

近年のオフィス空間の進化は目を見張るものがあります。従来の枠を超え、ユニークで斬新な設備が数多く導入されているのをご存知でしょうか。これらは単なる目新しさだけでなく、働く環境の快適性や生産性の向上、そして何より社員の満足度を引き上げるための工夫が詰まっています。
ここでは、最近導入され始めた特色あるオフィス設備の事例をピックアップし、その魅力と効果をご紹介します。新しい働き方のトレンドを探る参考にしてください。

サントリーの「おごり自販機」

サントリー食品インターナショナル (以下サントリー) が開発した「社長のおごり自販機」は、2人で利用すると飲み物が無料になるもので、リモートワークの普及などに起因する 社員間のリアルコミュニケーション減少の解決が狙いです。

コクヨの品川オフィスでの実証実験(2021年)では97.8%がコミュニケーション増加を実感し、月に約1000回の利用がありました。

導入企業には飲料代負担のコストが発生します。しかし、社員のコミュニケーションとウェルビーイングを向上させる価値ある投資とされ、カスタマイズ可能な設定と共に、順調に設置企業を増やし、23年末時点で導入企業は360社を超えています。

スノーピークの「キャンピングオフィス」

アウトドア用品などを展開するスノーピークが行なっているのが、オフィスをキャンプ場のようにデザインする「キャンピングオフィス」サービス。スノーピークが販売しているテントやアウトドアテーブル、チェアなどをオフィスの一部に設置することで、まるでアウドアをしているような環境を作ることができます。スペースによっては焚き火台やキッチンなども設置でき、本当に自然の中にいるような斬新なオフィス空間を実現できます。

キャンプ用品を設置したエリアは、執務スペースやミーティングスペース、リフレッシュスペースなど、あらゆる目的で利用でき、社員にとってよい影響をもたらすそう。外に出なくともオフィスの中でアウトドア感覚が味わえることから手軽なリフレッシュはもちろん、開放的な気分にもなれるのでコミュニケーションが弾んだり、創造性を高めたりする効果も期待できます。
実際、社員同士のコミュニケーション促進の観点から、リフレッシュスペースの空間アイデアとして、キャンプ設備を導入している企業などがあるようです。

まとめ

オフィス空間は、社員の心地よさや帰属意識、生産性の向上に欠かせません。この記事で紹介されたポイントや事例を通じ、働きやすく快適なオフィスを実現しましょう。

参考資料

コクヨの働き方の実験場「THE CAMPUS」で、「社長のおごり自販機」の実証実験を実施|ニュース|ニュースルーム|コクヨ https://www.kokuyo.co.jp/newsroom/news/category/20211019cs.html

オフィスデザインの最前線!スノーピークのキャンピングオフィスとは? - オフィスデザインの株式会社ワーク https://www.work-design.co.jp/blog/detail/442

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