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+DESIGN 「ちゃぶ台」ミーティングでリラックス

文=安田洋平(株式会社アンテナ)

一軒家オフィスの「ミーティングルーム」の写真

先日、打ち合わせに行ってきた一軒家オフィスの「ミーティングルーム」。座布団とちゃぶ台という道具立てだと、否が応にもリラックスします。

実際にちゃぶ台スタイルを取り入れているオフィスの様子

実際にちゃぶ台スタイルを取り入れている
オフィスの例。
(写真提供=あきゅらいず美養品

ミーティングは意見を活発に言い合う場であるはずなのに、何だか「おいそれと下手なことを言ってはいけない」ような、気軽に喋りにくい空気がたちこめている印象ってないでしょうか。あんな張り詰めた雰囲気がミーティングルームには本当に必要なの? と時に思うこと、ありませんか。 

人間は環境によって行動や気分が左右される生きもの。縁側に腰をかけたり、座敷であぐらを掻いて座ったりすると、なぜかリラックスして話が出来たりしますよね。
また、ちゃぶ台に置かれた湯飲み茶碗を手に取りズズズと一口すすり、菓子盆に入ったせんべいをボリッと音を立てながら食べていると、自分たちの会話に適度な雑音や間が生まれて、これまた会話にも余裕を持たせてくれるというもの。 

というわけで突然ですが、オフィスの中に、座敷でちゃぶ台が置かれた居間のようなミーティングルームはいかがでしょうか。

足を伸ばせて楽ですし、机の上に資料を置ききれなければ床に置くこともできます。何より、既存のミーティングルームではこっちと向こう側にクライアントと業者が分かれてどこか壁をつくりあうような構図ですが、丸いちゃぶ台を囲めば線引きされない、文字通り丸い間柄が出来上がります。

以前の記事『設計事務所に聞く ~OpenA 馬場正尊さん~』でも、「これからのオフィスはその中に多様な風景を持ち込むことが重要」という指摘がありました。

茶のみ話のようでいて、でもれっきとした打ち合わせがそこにはある、「ちゃぶ台ミーティングスタイル」。
ズーッ(お茶をすする音)。「で、どうしましょうかね、次のプロジェクト?」

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