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+TOWN “フェス”のある街

文=安田洋平(株式会社アンテナ)

「中野チャンプルーフェスタ」ライブの様子

「中野チャンプルーフェスタ」の一環として中野サンプラザ前で行われたおおたか静流さんのライブ。真夏の夜は野外で聞く音楽が最高。

阿波踊りイベント「東京高円寺阿波踊り」の様子

もはやカーニバル! 毎年8月末に行われる大規模な阿波踊りイベント「東京高円寺阿波踊り」。
(写真提供=NPO法人東京高円寺阿波おどり振興協会)

「阿佐谷ジャズストリート」の様子

阿佐ヶ谷の音楽イベントと言えば! 「阿佐谷ジャズストリート」。
(撮影=山口 敦/写真提供=阿佐谷ジャズストリート実行委員会事務局) 

梅雨明けです。いよいよ真夏がやってきました。というわけで「中野チャンプルーフェスタ」にあわせて中野サンプラザ前で行われた、おおたか静流さんの野外ライブを聴きに行ってきました。熱帯夜、中野の街に響き渡る「泣きな~さ~い~、笑い~なさ~い♪」。そう、あのサビでおなじみの『花』です。やっぱり夏といえばライブですよね。

「中野チャンプルーフェスタ」は2005年から始まり今年で7回目を重ねる、中野駅周辺で行われているストリート・フェスティバル。沖縄の音楽「エイサー」をテーマにしています。エイサーとは派手な衣装を着て打楽器を打ち鳴らしながら奏でられる、沖縄地方の盆踊り音楽で、このイベントではさまざまなエイサーグループが中野の商店街を演奏しながら練り歩きます。またサンプラザ前のメインステージでライブが催され、その周りでは沖縄物産やビール、泡盛、ブルーシールアイスなどの屋台が並びます。また、熱い2日間のフィナーレでは例年、沖縄のエイサーと、和太鼓とのコラボレーションライブが行われて大いに盛り上がります。

考えてみれば、中央線ほど、さまざまな音楽フェスティバルのイベントが年間を通して充実しているところもないかもしれません。8月末には、東京高円寺阿波踊りが開催され、毎年百数十万の人が訪れる賑わいぶり。外国観光客の方などにも人気です。また10月には阿佐谷ジャズストリートがあります。こちらはしっとりと、阿佐ヶ谷の街のあちこちからジャズの大人びた音色が聴こえてくる、落ち着いた風情がいい感じです。

街中で行われるストリート・ミュージック・イベントは都市を彩る素敵な風景のひとつ。仕事の後にふらりと寄っていけるとか、帰り道に音楽が演奏されている風景にふと出会うとか、それだけで気持ちよいものですよね。

ちなみに「チャンプルー」とは沖縄語で「混ぜ合わせた」という意味。さまざまな魅力がミックスされた中野という街にぴったりの言葉ではないでしょうか。

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