文=安田洋平(株式会社アンテナ)
なぜだかはわからないけど列車の駅看板が目印の「陸蒸気」。中をのぞくと囲炉裏が・・・。
今回伺ったのはこちら、「魚の四文屋」。中野の飲み屋を制覇するのは気が遠くなりそう。
たらば、いさき刺身、しらす明太、鮎の塩焼き! たらふく食べて財布に優しい。言うことなし!
中野の代名詞のように使われている「ディープ」という言葉。でも、本当のこの街のディープさ、それは……、1本脇道へと足を踏み入れたところにあるのです!
仕事上がり、同僚と飲みに行くなら、中野サンモールのアーケードのどこからでもいいから、駅から向かって右の方の横道へ、まずそれてみてください。そうしたら、すぐさまこの街の真骨頂を知ることになるでしょう。
行けども行けども店、店、店。居酒屋を中心に飲食店がこれでもかというくらいひしめきあい、人々が店の軒先まで溢れ出してビール片手に笑いあっている光景を至るところで目にするはず。
中野サンモールと平行して走る「ふれあいロード」、その端から端まで埋め尽くす店、そしてまたそこから横道へと入ってもさらにそのお店の波は終わらない。いったい何軒あるのか……、さながらカオスのごとし。
しかも、早い時間から開いている店が多い。しかも旨い。しかも、安い。
有名な「陸蒸気(おかじょうき)」はさすがにご存知でしょうか? 中野で魚を食べたいとあらば、ここを知らないなんてありえないという、定番中の定番。煌々と火が燃える囲炉裏の炉端に串刺しにして焼かれているキンキ、ブリ、むつかま……。今日の気分は、魚! 日本酒! ならば、迷わず直行してください。ただしここ、ラストオーダーが21時と早いので(閉店は22時)滑り込みアウトにならないようご注意を。まあ、それ以前に人気の店なので席がすぐ埋まってしまいなかなか入れないという理由もあるんですけど……。
かく言う私もタッチの差で陸蒸気、逃してしまいました。でも代わりに選んだ「魚の四文屋」も安くて旨くて大満足でした。鮎の解禁日直後でしたから、もちろん、塩焼きも、いただいてしまいました!
さあ、2軒目は、どこに行きましょうか? まだまだグレイトな飲み屋、中野には山のようにありますよ~~!!