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+PARK アート×公園。ロンドン・リージェンツ・パークで行われている国際的に有名な「Frieze Art Fair」

文=安田洋平(株式会社アンテナ)

現代アート見本市「FRIEZE ART FAIR」の様子

毎年10月にロンドンのリージェンツ・パークを使って行われる現代アート見本市「FRIEZE ART FAIR」。

現代アート見本市「FRIEZE ART FAIR」の様子

世界中からアートコレクター、ファン、業界関係者が訪れるこのイベントの集客は、4日間で5、6万人と言われている。

現代アート見本市「FRIEZE ART FAIR」の様子

テントの外にも作品が並べられ、市民の注目を集めている。

写真提供=FRIEZE ART FAIR (https://www.frieze.com/fairs)

海外では公園を会場に、テントを並べて行われる展示・販売会が少なくありません。その中でもよく知られているのが、ロンドンの主要な公園のひとつ、リージェンツ・パークで毎年10月に行われている国際的な現代アート見本市、「Frieze Art Fair」ではないでしょうか。公園内に設置された大きな仮設テントの中には世界トップクラスのギャラリーが軒を連ね(その数200近く)、美術品購入を目的で訪れる生粋のコレクターから、公園の散歩を兼ねて文化も満喫しようとアート鑑賞に訪れる市民まで、たくさんの人たちで賑わいます。2002年に始まったこの見本市は、今では世界3大アートフェアのひとつとも言われ、世界中からアート・ファンが集まってくるビッグイベントに成長しています。マスメディアなどでもよく紹介されています。

  

ちなみにリージェンツ・パークの北端にはロンドン動物園があるのですが同じ時期、なんとこの動物園の敷地内でもテントを立てて別のアートの見本市「Zoo Art Fair」が開かれています。こちらは設立4年未満の若くフレッシュなギャラリーばかりが集まっているのですが、動物園のサイの檻の前などに「Zoo Art Fairはこちら」という案内板が立っているのはなかなかユニークな光景です。実をいうとLondon Zooは世界一古い動物園なのですが、普段ロンドナー達はあまり足を運びません。けれどもこの日は活気づきます。場にもう一度活気をもたらす起爆剤としても、こうした展示会は非常に有効だと言えるのではないでしょうか。

「Frieze Art Fair」の会場内では、美味しいパンが食べられるランチブースがあったり、他にも「スシカフェ」やシャンパン・バーなどもあり、絵を見るだけでなく、普通にくつろぐこともできます。もちろん、会場のあちこちでは商談が活発に行われています。企業の方々、これからは気持ちの良い芝生の上の空間を、企業のビジネススペースとしてどんどん開拓していく時代かもしれませんよ。

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