世界初の技術を使用した
最高グレードの構造と
事業継続をサポートする
電力供給体制。
ブレーキダンパーとオイルダンパーを併用するハイブリッド制震構造を採用しました。本計画では世界初の技術である手裏剣ダンパーと重なりダンパーの採用によって、大地震に対応可能なエネルギーの吸収能力を確保し、超高層建築物の構造計算基準で定められた地震動の1.5倍に耐える高い耐震性能を有しています。また、被災度判定システムを導入し、建物構造の被災状況を早期に判定し、速やかな復旧計画の立案を可能にしています。
長周期地震動とは、揺れが1往復するのにかかる時間(周期)が長い地震動のこと。内閣府・中央防災会議による長周期地震動の速度応答スペクトルによると、本計画地では建物周期6秒以上の領域で共振が非常に大きくなることが分かっています。本計画では建物周期を6秒以下に抑え、長周期地震動と共振しない構造計画としています。
概念図
「建築設備設計・施工上の運用指針」(日本建築設備・昇降機センター)にて定められた耐震クラスSを実現。また、高い耐震安全性を持つエレベーターを使用し、停電時でも各バンク1台のエレベーターが使用可能。
災害で公共下水道が破損した際に利用可能な災害用汚水槽を計画、約72時間分の排水を貯留可能です。
主電気諸室(特高電気室・非常用発電機室)を浸水被害のない2階以上に配置。防潮板や水密扉で水害発生時の浸水を防止します。
平常時は信頼性の高い3回線スポットネットワーク受電方式と、災害に強い中圧ガスを使用したコージェネレーションシステム(CGS)を使用し、建物への安定した電力を供給します。重油と中圧ガスを併用できるデュアルフューエル式非常用発電機を導入し、停電時には重油による非常用発電機運転時間を約72時間確保予定であると共に、中圧ガス供給が途絶しない限り電源供給が可能です。また、テナント様用非常用発電機の設置スペースも確保しています。(1,500kVA×4台分)
平常時
停電時
重油+中圧ガスで発電
停電・停ガス時
重油で発電
非常時の電力使用のイメージ図
停電・停ガス時にもテナント様専有部に
15VA/㎡、約72時間の電源供給が可能です。
共用部
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照明
BCPモードにて点灯。
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水道
トイレは平常通り使用可能。
(断水時は、使用水量に制限有) -
エレベーター
各バンクにつき、1台が稼働。
専有部
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照明
非常時用5VA/㎡から供給が可能。
BCPモードにて点灯。 -
電源
非常時用単相10VA/㎡より供給が可能。非常時用三相7VA/㎡の増強が可能。(各階共用部EPSの開閉器まで実装。以降オプション工事)
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空調
設定温度を緩和した空調利用が可能。
災害発生時には避難、物資輸送、
情報発信の拠点としての機能を発揮。
また、災害時の医療施設と医療備蓄品の
活用も検討中です。
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防災備蓄倉庫を事務所フロアに設置し、テナント側での利用が可能。 ※一部フロアを除く
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デジタルサイネージなどを活用した災害関連情報の発信。
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災害時に周辺地域の帰宅困難者向けに3日分の防災備蓄を確保。
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物資輸送や帰宅困難者の代替輸送手段としてのバスターミナルの活用を検討。