文=安田洋平(株式会社アンテナ)
パリのデザイナーCédric Carlesが手がけたソーラー充電式移動DJブース「Solar Sound System(3S)」。
(写真提供=SolarSoundSystem.org)
NYのデザイナーAmelia Amonによる「Solar Fountain」。水も循環してリサイクルされるつくりになっている。
(写真提供=Alt Technica)
太陽の下でデジタルライフ! オランダ・アムステルダムで進むソーラー式インターネット接続拠点「ZonSpot」の設置
(写真提供=amsterdamsmartcity.com)
原発からの脱却が叫ばれる中、先日もソフトバンクの孫社長が太陽光発電や風力発電を促進し2020年には全体の電力供給の3割まで引き上げることを目標とする「自然エネルギー協議会」の設立を発表するなど、このところ自然エネルギーによる電力供給の話題が活発になっています。
というわけで今回は公園にぴったりのソーラー・プロダクトを紹介してみたいと思います。
公園や公開空地を使って会社のレセプションパーティーや展示会のイベントを行う際、雰囲気を盛り上げるためにDJに音楽を流してもらいたい場面、きっとありますよね。そんなときにはこちら「Solar sound system, 3S' 」はいかがでしょう。太陽光パネルの充電で動かす仕組みなのでどこにでも移動・設置が可能な、まさに屋外イベント向きのサウンドシステム。イベントでのエコアピールにもバッチリ。
これから暑い夏がやってきますが涼しい気持ちにさせてくれる公園のアイテムといえば、噴水。「Solar Fountain」は太陽光発電によって水をポンプで引き上げ、しぶきをつくりだします。写真はNYのデザイナーが手がけた作品ですが、こんなモニュメントが公園にあったら美しいですよね。
それから、モバイルワーカーたちが公園に求めるものと言えば、Wi-Fiスポット化。
どこでもインターネットにつないで仕事ができることでしょう。オランダ・アムステルダムでは行政主導による「スマートシティプログラム」の一環として、Wi-Fiスポットの接続拠点をソーラー化した「ZonSpot」を、公園などで設置し始めています。太陽光で発電したエネルギーによってPC用の電源や無線LANをまかなうという仕組み。
どれも海外の事例ですが、こうしたプロダクトが日本の公園でも取り入れられていったら、ワーカーにとっても、ただ便利なだけでなく、より健康的でサステナブルな環境をもたらしてくれるはずです。