+PLUS 働く空間に何かをプラスする 今までのビジネスに何をプラスしたら、もっと働きやすい環境が実現できるだろう?

+PARK 新宿御苑の真ん中で「Wi-Fi」を叫ぶ

文=安田洋平(株式会社アンテナ)

4月第1週の新宿御苑。うららかな春を満喫しながら、思い思いの過ごし方をしています。

ネットにつなぎながら作業しているところ。木陰が涼しくて気持ちいい。


パリ市の行政ホームページの中に、
PARIS Wi-Fi」のコーナーがあり、
市内のどこでネットがつながるかがわかる。

今、新宿御苑に来ています。いや、それにしても天気がいい。公園内のベンチに座ってノートパソコンのキーを叩いているのですが首筋を気持ちの良い風が撫でていきます。私の座っている前をたくさんの人が行き過ぎます。しかし、むしろこのくらいの雑踏の中の方が仕事はしやすいと感じるのは私だけでしょうか。

今時はE-mobileやWiMAXなど、モバイルブロードバンド通信が公園でも普通につながる時代ですから、ウェブサーフィンして調べごとをしたり、クライアントにメールを返したり、スカイプでビデオチャットによる打ち合わせをしたり、特に不便も感じません。ベンチでスターバックスで買ってきたテイクアウトのラテを飲みながら快適に作業をしています。

そういえば、最近は海外の主要な公園はWi-Fiスポット(注)になっているところも増えているのをご存知ですか。実際NYのセントラルパークなどでは、公園で芝生に寝転がってノートブックを広げている社会人や学生の風景をしばしば見かけますよね。パリ市はWi-Fiスポットがとりわけ普及している都市として知られていて、市内の公園や美術館など無償でネットが使える場所が数多くあります。トレードマークとなっているのが紫色の看板「PARIS Wi-Fi」で、その近くでは、市民も観光客も、誰もがネットを自由に使えるようになっています。パリ市のホームページ https://www.paris.fr/ を見るとどこがつながるかがわかります。 

只今、僕の作業しているベンチの横の大きな木に、若い夫婦が息子に木登りをさせようと奮闘中です。こんな風景を目にしながら、仕事をする午後は最高です。

*注……元々Wi-Fiとは無線LAN機器が相互につながることを認証する業界団体によって認定された機器のことを指す言葉だが、最近では そうした機器によって無線でインターネットできるエリアのことを 「Wi-Fiスポット」と呼ぶようになってきている。駅や図書館、公園など 公共的な場所にWi-Fi機器を取り付け、その近くでは市民が自由にインターネットにつなげられる都市は昨今、欧米を中心に増えている。

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